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ヤタガラス

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ヤタガラス

 先日、ワインバーのマスターが教えてくれたのだが、奈良の日本酒で「やたがらす」というのがある。吉野の北岡酒造が作っている。口当たりが良く、少し甘みがあり飲み後少し辛みが残るが飲みやすい。神武天皇が紀伊半島の南から熊野に入り、ヤマトの平定の為に来たが途中で道に迷いその時に、3本足のカラスが道案内してくれたとの事で、その後土着の部族との戦いに勝って橿原にたどり着いた。その熊野の神の遣いがヤタガラスと言われている。このヤタガラスは、サッカーの日本代表のマークにもなっており、なぜこのヤタガラスなのかを説明してくれた。日本にサッカーを初めて紹介したのが中村覚之助という方で出身が熊野那智勝浦だったので、その功績を偲んでこのヤタガラスとなった。このヤタガラスは中国の古典「准南子」の中に出てくる。太陽の中に住み3本足のカラスが登場するというところから太陽の化身とも考えられている。神武東征の手助けをして勝利に導いた事から勝利のシンボルと言われるこのヤタガラスを採用した。納得する説明だったが、何でもよく知っているマスターである。ちなみに10年以上前になるが、女子サッカー日本代表がワールドカップで優勝した時も出場前に熊野大社に祈願に訪れているという。大いにご利益があったようである。