服部半蔵の末裔 パートⅡ
いろいろ話をしているうちに他のお客さんが居無くなり、ご主人がいいものを見せてあげようというので、iPadを持ち出してあの大河ドラマの撮影風景をみせてくれた。松潤や山田孝之、松本まりかさんが写っている。伊賀越えのシーンの時に撮影に加わっていたというのだ。主役の家康こと松潤さんの俳優としての演技や監督にも意見してセリフを変えるなど、リーダーシップを取りすばらしい役者さんだとほめていた。又、あの歴史学者の磯田道史先生もよくここに来られるという。家の古文書を見せたらうれしそうに読んで説明してくれてデジカメ写真を撮っていったという。現在では忍者の研究では日本の第一人者である。本も出されている。私の母も地元の阿波についての歴史をよく調べていたが、新聞のコラムや朝日、毎日、読売などに連載でよく書いていた。何か親近感が湧く先生である。この磯田先生の追っかけという歴女が以前にこのお店に来たらしく、本当に偶然そこに先生が現れてその女性が驚きのあまり失神してしまったという。余程うれしかったのだろう。最近はよくテレビの歴史番組に出るので全国区になってしまった。先生の本を読んでいると忍者というのは身元がバレると即殺されてしまう。そういう場面も多々あったようである。末裔の方もおっしゃっていたがもう忍ばずに居られるのでこの和菓子店を頑張ってやっていきたいと。最後に名刺をいただき私で十四代目で代々服部吉右衛門を名乗ってきたという。