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大和橘(やまとたちばな)

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大和橘(やまとたちばな)

 最近、奈良では和食でもイタリアンでもこの大和橘を使った料理が出てくる。料理人の方々は、奈良の地産地消と言う。この大和橘は中国からの外来種だと思ったが日本の固有種で、準絶滅危惧種で300本位しか生えてないらしい。これではダメだというので現在は植樹していっているが、スダチくらいの大きさで種が多くかなりの苦みがあり食べられるものではない。ただ香り、常緑の力、種子が多いことから子孫繁栄の象徴ともされ万葉集にもかなり詠まれている。品種改良してみかんになったという。なにやら今から2000年位前に田道間守(たじまのもり)が常世の国から不老長寿の妙薬として持ち帰ったというから歴史のあるものなのか。そういうと御所の紫宸殿の前にある左近の桜に右近の橘が植えられているが納得がいくような気がする。奈良ではこの田道間守の歌が文部省唱歌として歌われていたらしく、古い世代の方はなつかしく思うらしい。これからは日本の食材として柚子やスダチと並ぶくらいになるだろうとその料理人さんは言っておられた。