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香木

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香木

 歴史家の磯田先生の本を読んでいて、京都の銀閣寺で香を聞く会を催したと書いてある。香木を焚いてその香りを楽しむ。これを香道というらしい。香を聞く?嗅ぐではなくてこう表現するらしい。流派もあり志野流という。香木の種類は大きく分けて3つある。白檀、よく線香に使われるが扇子や数珠、仏像に使われる。沈香、沈丁花の原木由来の樹脂でできたものと熱を加えて焚くといい香りがする。伽羅、沈香の最高級品で香木の5割を超える樹脂の有含量を有する。この伽羅の値段を見るとかなり高級品である。ベトナム産が現在は多い様であるが数千円から数千万円である。これは手が出ない。この香木をめぐって戦いになった事もあり足利義政、織田信長、明治天皇も「黄熟香」という11Kgの香木を切り取っている。磯田先生も香を嗅ぐと種類によるが何とも言えない夢みここちのような感じがするらしい。今でも東大寺の正倉院にあるというこの黄熟香は、売り物でもないが現在の価値では10億は軽く超える。奈良の和菓子の商品名にもなっている。争いが起きるぐらいの価値あるあるものなんだろうか?ぜひ一度香を聞いてみたいものである。