光る君
現在、大河ドラマで放送中であるが藤原道長と紫式部を主人公としたドラマである。歴史に詳しい方はすぐにおわかりになると思うが、かなり美化して大石静さんは脚本を書かれている。事実とは剥離して突っ込みどころ満載である。道長はあの有名な歌を詠んだ「この世をば…。」でわが世の春を謳歌して、左大臣から太政大臣まで昇りつめ娘達を次々と天皇の后へ送り込んだ。ドラマでは后は二人だけだとしているが、そんなことは無く7人おられた。手をつけた女性はその何倍かと思う。相当強引で非道なやり方で自分の思い通りにされた方である。一方紫式部はあの源氏物語の作者であり、かなり学があり父上(藤原為時)がそうであるので小さい時から学問は特に漢詩や和歌は得意であっただろうと思う。又、道長との関係はドラマのような恋愛関係は無かったのではないかと思う。紫式部は当時天然痘に感染し運よく回復したが、顔はかなりアバタができていたと思う。それをおしろいで埋めて隠す。しかしおしろいは、肌が荒れる。大変なことであっただろう。貴族でも半数近くが亡くなっている。薬などが無かった為、免疫力の無い特に栄養状態の悪い人々が先にやられる。貴族らは栄養状態が良かった方だと思うがそれでもかなりの人数が内裏内で感染し政務に支障をきたしたようである。道長はでもその感染症のおかげで次々と上の者が亡くなり、運よくお鉢が回ってきたようなものである。現在の天皇家はかなり藤原の血が濃い。ドラマでも天皇をだまして出家させるなどもっての他であるが、これは事実である。道長は紫式部の文才を買っていたのだろうと思うが、ある説では妾では無かったかと言われているが、道長が夜訪ねてきて何回も戸をたたいたが決して開けなかったという。ただ道長の応援がなければ源氏物語はこの世には出なかったかもわからない。