在原業平
平安前期の貴族で今年が生誕1200年である。奈良町にある和食のお店の主人が、その業平を偲んででいろいろと料理を考えたというのである。この業平という方、かなりのプレイボーイで本当かどうかは確かめようが無いが、関係した女性の数が3200人以上という。かなりのイケメンであるのは間違い無いようである。又、歌人として知られマンガや映画になった「ちはやふる」という歌も読んでいる。伊勢物語の主人公でもあるこの業平は、権力には興味がなくもっぱら女性との恋に勤しんでいた様である。私の自宅近くに不退寺というお寺がありそこで業平の法要があったらしい。店の主人がそれを見て料理を思いついたのである。店主は「白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答えて 消えなしきものを」という歌を選んだ。業平が天皇に嫁ぐ女性を家から連れ出して逃げる途中に女性が、草の露を見てあれは何ですがと尋ねたので、あれは露だよと答えた。政略結婚をさせられるのを嫌い、私もその露が消えるように消えてしまいたいという歌である。この後女性は鬼に食べられてしまう物語ではあるのだが、本当は家族の者に連れ戻されてしまう事になる。そういう、はかない恋を選んだ店主はロマンチストだなと思う。私は「ちはやふる 神代を聞かず 竜田川 韓紅に水くくるとは」を業平の代表作みたものでこれを選択すると思ってたのだが。この業平あの小野小町とも噂があった。あちこち手を出していたという事であるが、新古今和歌集など和歌では多くの歌を読んで後世に残している。未だに業平を超える人が居ないというのは唯一無二の人なんだろう。